「素敵な時間」のためのきっかけをつくる
健全な向上心と、よりよく生きたいと思う生命力を生み出すために「少しの間、日常生活から離れ、人生を変えてしまうような出逢いや忘れる事の出来ない思い出にめぐりあえる。」そんな素敵な時間があって欲しい。
そんな空間・時間を我々の手で創る。なんて大それたことを言うつもりはありません。我々に出来ることは“手軽に参加できる価格の旅行を企画する”ことと“遊び方を提案する”ことによって、その「素敵な時間」のためのキッカケをつくり、アシストすることだと考えます。
ツアーを創っています。
「旅行会社に勤めています」と言えば 6割がたの人に「添乗員ってたいへんなんでしょ」と言われます。または、カウンターで接客している姿を創造されます。最近では「安い航空券ありますか？」と言われることが多いです。私達の仕事を業界内の方に説明する時は“主催旅行をホールセールしております”といいます。旅行商品を大きく二つにわけるとすれば「主催旅行」と「手配旅行」に分かれます。洋服でいえば「既製服」と「オーダーメイド」の違いだと考えてください。主催旅行商品というのは旅行素材（飛行機・ホテル・食事）をパッケージにして販売する商品です。手配旅行商品とはお客様の要望する旅行素材（航空券、鉄道、バス、ホテル等）を組み合わせて提供するサービスです。わかりやすく言えば店舗に並べてあるパンフレットが主催旅行商品で、会社の社員旅行なんかで、旅行会社の営業マンを呼んで見積書を作成してもらっているのが 手配旅行商品です。私達のことを「ツアーメーカー」と考えていただくとわかりやすいと思います。他社の主催旅行商品としては日本航空の日本旅行の「マッハ」「赤い風船」等があります。私達は「ジェイ・トリップ」という主催旅行商品を企画して販売している会社です。
旅行を企画するのが仕事です。
具体的な業務をわかりやすく説明します。
例えば「卒業記念旅行/沖縄」という商品を企画するとすれば、情報収集、企画会議を行い、お客様に満足していただくヒット商品となるべく内容を立案します。その後、航空会社と沖縄のホテルとの交渉（仕入）によりヒット商品実現にむけ細部をつめていきます。
そしてお客様への表現手段としてホームページの制作にはいります。制作の作業としてレイアウト、デザイン、コピ−ライト、写真撮影、編集などがありますが、ほとんどの旅行会社はこの部分を広告代理店等に外注しておられます。しかし私達はこの部分も出来る限り社内でこなしていきます。社員が出張にカメラを携行してホテルを撮影したり、キャッチコピーのコピーライトもします。女性社員がモデルになることもあります。あるときはデザイナー、あるときはコピーライター、あるときはカメラマンです。このようにして販売ツールとしてのパンフレットやホームページが作成されます。
そして自分の創った商品をどのように販売するかまでも考えていきます。仕入・企画・造成・販売を分業ではなくて一貫してこなしていくところに面白さ楽しさがあり、飽きることなく夢中で仕事するようになるでしょう。
私は航空券や宿泊券の単品（旅行素材）を販売することには興味がありません。旅行業界はこれらの旅行素材を代理販売して手数料をいただくというマージンビジネス（手数料商売）から脱皮する必要があると感じております。単に旅行素材を組み合わせるだけのパッケージツアーでも同じです。“商品を創る”という強い意志をもって、旅行企画のなかに自分たちのオリジナリティがどのように組み込まれるかがたいへん重要だと考えます。簡単に他社に真似される商品ではだめです。“オンリーワン”=“ナンバーワン”となるような突拍子のないような企画を歓迎します。人の人生を変えてしまうような商品を創るわけですから。そのためには物事に対して強い好奇心を持ち、自らが興味を持つ、または興味のある分野、好きな分野で勝負するということが大切です。そしてなによりも失敗を恐れぬ冒険心が必要です。